ニッポンジンよ。受動態にNOと言え!          ~英語はちょぼちょぼが一番~

ニッポンジンよ。受動態にNOと言え!


「殺人事件が起こりました。

 息子が父親によって殺されました。」


鈴木君の英訳: 

  A murder was happened. A son was killed by his father.


うーん・・

日本語の受身表現をそのまんま反映した英文受動態ですね。

悪くはないけど学校英語風でかったるい。


点数? Cマイナス


英語の命は主張力にあります。

‘だれがどうした。それで一体どいつが悪いんだ!‘

をいかに明確に、そして速く、

相手に伝えられるかが勝負です。


メアリーさんの答え:

  There was a murder. A father killed his son !


おわかり? 

ぜーんぶ能動態表現で、しかも字数が少ない。

くわえて、おせっかいにも‘!!’マークまでつけて

事件の異常さを伝えようとしている。



生きた英語(Living English)とはこうでなくっちゃ。

あなたも声に出して読んでごらんなさい。

大文字は強めにハツオンして。
     
There was a MURDER .  A FATHER killed HIS son !


どうです? 英語が耳の中で踊っていませんか?


‘てーへんだ、てーへんだ、オヤジが息子を殺しやがっただと・・’


ではもう一丁。

和訳受動態と本物英語では人の反応もさまざまです。


電車の中で気取ったご夫人:

  ”Oh, my God. My purse was stolen !”
 (まー大変、私のお財布すられちゃったでざーます。)
    

他の乗客:

  ”That’s too bad. Who really cares.”
(そりゃま、お気の毒に・・ま、だれも気にしちゃいないけどね)


アメリカのオバチャン:

  ”Holy #$%* !  Somebody stole my purse ! “
(ったくもー。だれだい、あたしの財布盗んだやつは!?)
    

他の乗客:

  ”No kidding. Who did it ? Hey, not me.”
(おい、冗談じゃないぜ、だれだそいつは? 俺じゃねえよ)



こうなりゃ、もう責任のなすりつけ合い。

  でも英語はイキてるね。

受動態ってできるだけ避けようよ。
  
  ねえ、文法のセンセ。


ちょぼちょぼ英語も受け身では困ります。


脳にはよく利くノウドータイ!

THEは取ってもいい?                     とっても良いTHEは取るな!            ~英語はちょぼちょぼが一番

THEは取ってもいい? 
      とっても良いTHEは取るな!


受験生のみならず、
英語にいそしむ者がしょっちゅう悩むのが
冠詞・定冠詞の処理じゃないでしょうか。
  
次の文を速読してごらんなさい。

I saw great looking blonde sitting
on my desk casually eating great looking apple.

It’s apple of which owner of apple firm claims stolen
yesterday by great looking girl.

I bet she is girl who did it.


(見るとすごいブロンド美女
俺の机に腰掛けてりんごかじってる。
りんご園主人言った。
昨日美人来てりんご盗みやがったって。
俺ピンときたこいつだって)


意味はわかるけど、なんかぎくしゃくしてないですか?

冠詞もなければ定冠詞も見当たらない。

こういうのはしっかり<監視>しなきゃだめです。 



ではa とthe で味付けしてみましょう。

どう迫力が増してくるか・・・


I saw a great looking blonde sitting
on my desk casually eating a great looking apple.

It’s the apple of which the owner of an apple firm claims stolen
yesterday by a great looking girl.

I bet she is the girl who did it.



冠詞・定冠詞があることで、

GPSのように物事の位置関係が見えてきます。



Aをつけたらなるほど、
ある物体(りんごや人)が1個だけ目に浮かびますし、

Theをつけることで、このりんごだぜ!
こいつだ、この女だ!


とあなたの意志や訴えが聞こえてきます。

つまり、バチっと数で決め込むのはA(An)を、
人の心が働く言葉にはTheをつける必要があるのです。


それ以外の、一般的・抽象的な言葉は
邪魔せずほっときましょう。 


おわかりかな?

ちょぼちょぼ英語が一席、
座(THE)をもうけました。

では御免!

My name is 大野マトピア                     ~英語はちょぼちょぼが一番

My name is 大野マトピア


さてお立会い。
この大野マトピアさんは、 むくつけき男性であろうか、
 
それとも、カワユイおなごじゃろか?

ブブー! 
You guessed it wrong. でござる。

マトピアさんはねえ、
いろんな音を運んでくれる妖精のことなんだと。

知ってた?

 O’nomatopoeia(オーノマトピア)    
 を英語辞書でひいてごらん。


ギリシャ語のOnomaで名前、
Poieoで作るの語源、
つまり擬態語だって
味気な~く書いてあるから。

一度は読んでごらん。
  
マトピアが英語を追っかける
君たちに言いたいことはそんなんじゃない。

英語は風と同じだよ。
大空を吹き渡る妖精なんだから、
いつも耳を澄まして聴こえた音(英語)を

すぐさまマネっこしなきゃ、
どっかへ行っちゃうよ・・

マトピアは言いました。

リズムや強弱まで聴こえた通りにね。

文字を見ちゃいかんぜよ・・とまでね。 (なぜに高知弁?)
畑で牛さんは何と鳴く?
モーッと鳴く。

いえいえ、それは文字表現。

牛って、実は、<んモーッ>て発音していません?              

んモーッって。

これは完璧にマトピアのいたずらだね。
アメリカ人には犬はワンワンじゃなく、


Baw Baw(バウバウ)

と聞こえるらしい。

猫ちゃん? 
Meow Meow (ミャオミャオ)。


んーん。
カワユイ!!

ほんとにそうなの?    
ってうちの犬に尋ねましたら、

あいつTVを見ながら・・ 
“そんなの関係ねえ!”だって。


マトピアもちょぼちょぼ英語をほっとくと

・・噛まれるぞ!

To be or Not to be, or Maybe              ~英語はちょぼちょぼが一番~


To be or Not to be, or Maybe


英語をMother Tongueとして育った私が主張する、“
これぞ最強!”の言葉って一体、何でしょう? 

 LOVE!?.

んー、いい線です。

BE動詞ってのはどう? 
あのISとかAREって奴ですよん。


あなたはご自分のことを、
I am a boy, or , I am a girl         
って簡単におっしゃいますね。

(その真偽を確かめもせず・・ウフフ)

だれも、I may be a boy とは言いません。


BE動詞の強みはそのジコチューなタフさにあります。
決してISとかAREがゴロあわせや、
ついでのように文章のすきまに挟み込んどく
詰め物なんかじゃありません。 

犯罪の事実認定でも、
ISの使い方ひとつで、
無罪放免か、30年の刑かってすごいことになるんだから。   
 

   He is the one who attacked me.
        (あの男よ、あの男が私を襲ったの。訴えてやる!)
  
   He could be the one who attacked me.
        (私を襲ったのはあの人かも知れません。わかんないわ。)


あなたもISとかAREを使われる時は、
よーく考えて、

不明の時は、Maybe にでも、しときんしゃい。

ちょぼちょぼ英語は博多にわかと同じバイ。
よかよか。